PR|本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

神戸・阪神間

ポートアイランドのマンションは売れる?人口減少の数字と売却価格を分けて考える

洗濯物と鉢植えのあるマンションのバルコニー(写真風のAI生成画像)
写真風のAI生成画像です。実在の物件・人物・現地を撮影した写真ではありません。

「人口が26%減った」と「売れない」は別の話です

「ポートアイランドは人口が減っているから、マンションが売れないのでは」。そう心配になったら、まず何年と何年を比べた数字かを見てください。同じ資料でも、起点を変えると見え方が変わります。

神戸市の分析資料では、人口は1995年の20,650人から2020年の15,234人へ減少しています。一方、2000年は15,125人。2000年と2020年を比べると、ほぼ同じ水準です。

だから、減少率だけで売却の可否は決まりません。この記事では、過去の人口資料で分かることと、自宅を売るために別途調べることを分けます。

1995年からは約26%減、2000年からは約0.7%増です

以下は2026年の現状ではなく、神戸市の資料に掲載された国勢調査の過去値です。出典:神戸市「ポートアイランドに関する経済的側面等からの分析・評価」4ページ。

比較年資料掲載の人口2020年との差
1995年20,650人5,416人減
2000年15,125人109人増
2020年15,234人比較の終点

減少率は5,416÷20,650×100=約26.2%。2000年を起点にすると、109÷15,125×100=約0.7%増です。市は「震災後に減少し、その後は横ばい」と整理しています。

つまり「ずっと同じ速さで人口が減り続けている」と読むのは違います。ただし、この資料から2021年以降も横ばいだったとは言えません。現在の売却判断に、2020年の数字を最新値として使わないことです。

島の名前だけでまとめず、資料の集計区域も確認します

同資料5ページの地区別図には、港島1丁目と港島中町2・3・5・6・8丁目が示されています。この6地区の人口を足すと15,234人で、前の2020年人口と一致します。

ただし、その一致だけで各年の区域設定がすべて同一と証明できるわけではありません。資料の図を島内の全町丁目の一覧とみなしたり、別統計の「港島」などの区域と無条件に比較したりしないようにします。

自宅がどの丁目かと、統計がどこを集計したかは別々に確かめます。同じ「ポートアイランド」という見出しでも、住民の人口、昼間に通う人の推計、住宅の成約件数は違う数字です。

だから、大学や企業へ通う人が多いことを、そのままマンションの購入希望者が多い証拠にはできません。通勤・通学の便利さを伝えるなら、現在の経路と実際に使える施設を調べます。

売却価格は、同じマンションの近い住戸から比べます

人口表に出てこないものが、部屋の階数、向き、広さ、室内の傷みです。査定では、同じマンションの近年の成約事例をまず聞きます。

事例が少なければ、近隣の似た条件の建物へ広げます。その際も「島内だから同じ」とせず、駅からの距離、築年、管理状態の違いを確認しましょう。

確認する材料不動産会社へ聞く質問
成約事例いつ売れた、どの条件の住戸ですか
価格の差自宅との差をどこで調整していますか
売出中の住戸競合の希望価格と成約価格を分けていますか
管理の状況修繕計画や予定工事を査定にどう反映しましたか

神戸市全体の平均単価を掛けても、自宅の査定にはなりません。広い地域の市況は神戸市のマンション売却相場、個別の準備は築古マンションの売り方で確認できます。

【注意】「人口が横ばいだから安心」とも言い切れません

総人口が同程度でも、住民の年齢構成や住宅の状態は変わります。逆に、若い住民が多い地区だから自宅が高く売れる、とも限りません。現在住んでいる人と、これから買う人を分けて考えます。

売主が準備できるのは、管理費・修繕積立金の額、長期修繕計画、工事履歴などです。値上げや工事の予定があれば、確認できた資料を担当会社へ渡します。契約上の説明範囲は、担当会社や専門家と確認してください。

また、早く売る必要があるなら、その期限も査定時に共有します。人口の予測を待つより、価格と販売期間のどちらを優先するか決めるほうが、次の行動につながります。

過去の人口を知ったら、自宅の比較資料を集めます

人口の増減は背景、値付けは住戸の比較です。

今日できることは、自宅の面積・階数・改修履歴を整理し、複数社に近い条件の成約事例を尋ねることです。査定額が違えば、その根拠となる事例と調整理由を並べます。

交通や暮らしの条件を整理するなら、ポートアイランドと六甲アイランドの比較も参考になります。

訂正履歴:2026年9月23日に、統計の基準時点と推計の注記、異なる集計の比較、人口から購入需要を断定した説明を修正しました。今回もその区別を維持しています。

よくある質問

Q. 今も人口が15,234人なのですか?

本稿の数字は2020年国勢調査を基にした資料掲載値です。2026年現在の人口として示していません。

Q. 島だから売りにくいと判断できますか?

この人口資料だけでは判断できません。近隣の成約事例や競合住戸、査定後の反響を確認します。

Q. 若い世代が多い丁目なら、高く売れますか?

居住者の年齢構成は購入価格の資料ではありません。自宅の条件をそろえた比較が必要です。

この記事について

本記事は、不動産売却情報メディア URUMAE 編集部が公表されている制度・法令に基づいて執筆・編集しています。制度・法令は執筆時点の情報です。個別の事情については専門家にご相談ください。

運営者は宅地建物取引士。不動産業界での実務経験15年。当サイトは宅地建物取引業者ではなく、査定・仲介・個別の売却相談は行っていません。

運営者情報を見る