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売却の流れ

不動産売却の値下げはいつ決める?買主との交渉と売出価格改定の判断基準

購入の申し出を前にノートと電卓で考える人(写真風のAI生成画像)
本文の場面を表す写真風のAI生成画像です。実在の物件・人物・現地・契約書類を撮影した写真ではありません。

値下げ幅より先に、何を変える話かを分けます

「3,480万円で売り出した家に、3,300万円なら買いたいという話が来ました」。この買主への回答と、広告の価格を3,300万円へ変える判断は同じではありません。個別の交渉で条件がまとまることも、広告価格を維持して次の検討者を待つこともあります。

値引き率だけで買主の本気度や、応じるべきかは決まりません。 価格の根拠、買主の条件、売主の手取りと期限をそろえて考えます。

買主への回答は、金額と契約条件を一緒に比べる

買主が希望価格を提示する「指値」が来ても、その金額を受け入れる義務はありません。仲介会社を通じて理由を聞き、承諾、対案、今回は応じないという回答を選びます。

東京都の不動産取引の手引きも、売買価格は売主と買主が合意して決まると説明しています。確認する内容は次のとおりです。

確認点仲介会社に聞くこと
値下げの理由予算上限か、修理費か、比較物件との差か
成約事例いつ、どの条件の物件が、いくらで売れたか
資金計画融資利用の有無と審査状況、契約の解除条件
日程・負担契約・引渡希望日、残置物や修理の希望

たとえば3,300万円の申込みに3,400万円を提示する場合も、その根拠と引渡条件を合わせて伝えます。単に両者の中間額だから妥当、とは言えません。

住宅ローンの事前審査承認は、契約成立や最終融資の保証ではありません。現金購入も、支払いと日程の確認が不要になるわけではありません。買主の属性を推測するより、契約に関係する具体的な条件を確かめましょう。

広告価格の改定は、反響が止まる場所を調べてから

売出価格の改定は、これから探す買主へ広く示す価格を変えることです。「売出後1か月だから」「3か月たったから」という日数だけで決めず、同じ期間ごとの反響を確認します。

  • 問い合わせが少ない:掲載先、価格・物件情報の正確さ、写真、比較物件との位置関係を点検する。
  • 問い合わせはあるが内覧に進まない:日時の調整や、問い合わせ時に分かった条件を確認する。
  • 内覧後に見送られる:価格、室内状態、立地、管理費など、実際に挙がった理由を整理する。

内覧があるから価格は適正、問い合わせがないから価格だけが原因、とも限りません。担当者の推測と、買主から聞けた理由を分けて報告してもらいます。

専任・専属専任媒介では、登録証明書に記載された情報で売却依頼主用画面へ入り、レインズの登録内容や取引状況を確認できます。近畿レインズの案内を参考に、価格改定後も登録情報との食い違いがないか確認してください。

手取りは、候補価格ごとに計算する

値下げを受けた結果、ローンを完済できるか、転居資金が残るかを先に確かめます。次は実在物件や相場を示さない仮の例です。

ローン完済必要額を3,200万円、売却費用を比較のため一律120万円とします。3,400万円で売れれば、3,400−120−3,200=80万円。3,300万円なら、3,300−120−3,200=マイナス20万円です。

後者は、上記の支払いだけでも20万円の自己資金が必要です。税金・引っ越し費用などは含めていないので、80万円残る前者も十分とは限りません。実際の費用は価格や条件によって変わるため、最終的には見積額に置き換えます。

また、売却を延ばす場合は、その間の管理費や住み替え先との二重負担を並べます。仮に月5万円の追加支出が3か月続くなら15万円です。ただし、15万円待てば希望額で売れるという保証はありません。

注意:一律の割合や検索価格帯だけで下げ幅を決めない

値引きは1〜3%、広告改定は3〜5%といった共通の正解はありません。近い条件の成約事例と、現在の競合物件を分けて調べ、今回の価格がどこに位置するかを確認します。売出中の価格は成立した価格ではありません。

仲介会社には、価格について意見を述べる際に根拠を明らかにする義務があります。値下げを提案されたら「その金額の根拠になった事例と、自宅との条件差を見せてください」と聞けます。東京都の手引き

検索上限をまたぐ価格へ変える案も、利用するサイトの条件を実際に確認してからです。検索に表示される範囲が変わっても、問い合わせや成約の増加までは約束されません。

改定する場合は、変更日、新価格、見直す広告、次に報告を受ける日を決めます。売却期限があるなら、契約までの日数だけでなく、融資・登記・引渡しの準備も見込んで判断します。

価格の根拠と、残る資金をそろえて回答します。

売れない原因の整理は売却活動の立て直し方、費用の確認はマンション売却の諸費用で続けられます。

よくある質問

Q. 値引きを断れば、もう交渉できませんか?

対案で交渉が続く場合もありますが、買主が他の物件を選ぶ可能性もあります。仲介会社と回答期限を決め、金額と条件をまとめて伝えます。

Q. 内覧が多ければ、価格を維持してよいですか?

件数だけでは判断できません。同じ見送り理由が続いていないかを確認し、価格以外の改善費用も含めて比較します。

Q. 高い申込みを優先すべきですか?

価格だけでなく、融資条件、引渡日、修理や残置物の負担を比べます。手取りと売却期限に合うかを確認して決めてください。

この記事について

本記事は、不動産売却情報メディア URUMAE 編集部が公表されている制度・法令に基づいて執筆・編集しています。制度・法令は執筆時点の情報です。個別の事情については専門家にご相談ください。

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